「Scratch(スクラッチ)」は何ができる?ダウンロード要らずで使えるプログラミング教材を解説

Scratchとは何か プログラミング

これからの社会では、人工知能(AI)と共生していくために、プログラミングの能力や考え方が、仕事をするうえで必要不可欠なものになっていくと言われています。

そのため、子どものうちからプログラミングの技術や考え方を学ばせることが重要です。

日本のプロバイダ学習事情は、世界に比べると遅れていますが、2020年度にはプログラミングが小学校でようやく必修化されました。

また、令和5年度までに、全ての児童がパソコンやタブレット端末を活用する環境(※)の実現が目指されています。※引用:文部科学省「教育の情報化~GIGAスクール構想の実現~

こういった時代背景から、最近では、習い事でプログラミングを選ぶ子どもが多く、子どもたちに人気の高いプログラミング学習ソフトが「Scratch」(スクラッチ)です。

聞いたことはあるけれど、何だかよく分からないのよね…

プログラミングと聞くと難しい印象もありますが、Scratchは子どもでも取り組みやすく、自由な発想で世界と繋がることができます

今回は、Scratchがどのようなプログラミング学習ソフトなのかについて、概要や使い方を詳しく紹介します。

Scrach(スクラッチ)ってどんなプログラミングなの?

(引用:scratch公式)

プログラミングには、HTML・Java・PHPなどいろいろな言語があります。

多くは、アルファベット・記号・数字から成り、コード特有のものが多いです。

コードを書くことは一定の勉強をした人しかできないことが多く、作業画面も単調で、ましてや子どもには難解にとらえられます。

そこで今、注目されているのが、Scratch(スクラッチ)です。

Scratchは、キーボードを使わなくても、視覚的な情報からマウスだけでコードを書くことがができます

どうやってプログラミングの学習ができるの?

Scratchの概要をより掘り下げていくよ!

マサチューセッツ工科大学のラボが開発したプログラミング学習ソフト

そもそもScratchは、ノーベル賞受賞者を多く輩出する名門大学であるマサチューセッツ工科大学のメディアラボが、無料で公開しているビジュアルプログラミング言語です。

ビジュアルプログラミングは、簡単に言えば視覚的な記号で指示や命令を出せる言語のことを言います。(詳細は後述)

(引用:scratch公式)

ユーザーは、自作でゲームやクイズなどを作れるほか、世界中のユーザーに見せたり、実際にゲームをってもらったり、改良し合ったりすることも可能です。

自分の作りたいものを視覚的にコーディング(記述)することで、楽しみながら自然に勉強ができると、昨今大きな話題になっています。

Scratchの登録や利用は無料!

Scratchは、登録・利用すべて無料です。

無料ってすごいね!

課金などを気にすることなく、自分の作りたいものを、自分の力で生み出す環境がScratchには整っています。

さらに、他のユーザーの作品(ゲーム)も無料で見たり、遊んだりこともできます。

アプリのダウンロード不要!ブラウザでいつでも始められる

プログラミング学習ソフトと聞くと、アプリをダウンロードしたり購入したりすることが多いですよね。

一方、Scratchはインターネット環境と対応端末さえあれば、ダウンロード不要でいつでも始められます

参考:Scratch公式

ビジュアルプログラミング言語なので直感的に操作できる

ビジュアルプログラミング言語とは、プログラミング言語がすべて視覚的に見える言語のことです。

例えば、キャラクターの猫を動かす場合、一般的なプログラミング言語だと、動かすためのコードをアルファベットや数字で入力しなければいけません。

しかし、Scratchの場合は、カラフルなブロックにあらかじめ文字が登録されていて、ブロックを自由に置き換えることで、プログラミング操作をすることができます

猫を動かすのであれば、「10歩動かす」のコードを引っ張って画面に置き、続けて動かしたい時は、コードのブロックを、繋げて行けばいいのです。

(引用:scratch公式)

アルファベットや数字の羅列を眺めながら考えるよりも、直感的に操作できるため、子どもでも楽しく取り組むことができるんですね。

日本語設定は「漢字」と「ひらがな」から選べるので子どもでも安心

世界中で利用されているされているソフトやアプリは、英語表記で日本語に対応していないなんてことがよくありますが、Scratchは、日本語にばっちり対応しています

しかも、「漢字」や「ひらがな」も選べるので、年齢に合わせて取り組めるのがいいですね。

Scratchを使ってできることは?

Scratchを使って具体的に何ができるのかを、いくつかまとめてみました。

  • ゲームやアニメーションなどの作品づくり
  • プログラミングの変数や座標など基本的なルールの理解
  • オンラインコミュニティで他の人の作品を共有
  • オンラインゲームスタジオなら、オンライン対戦も可能

子どもが夢中になるのはもちろん、大人でもハマってしまうscratchの魅力を紹介します。

ゲームやアニメーションなどの作品づくり

Scratchでは、自作のゲームやアニメーションなどの作品づくりが可能です。

たとえば、キャラクターを作成できる簡単なゲームでは、キャラクターの耳や目を自由に選び、自分好みのキャラクターを作り上げることができます。

また、机の上にある消しゴムが冒険するゲームでは、ユーザーがチョークで道を作ってあげないといけません。最終的には宇宙へ行くという想像力には脱帽です。

大人にとっては懐かしいファミコンのスーパーマリオを自作する子まで出現するなど、本物さながらのクオリティと音楽とのバランスはなかなかのものです。

このようにScratchは、考えたことをそのまま表現できるゲームやアニメーションに溢れています。

プログラミングの変数や座標など基本的なルールを理解できる

ゲームやアニメーションなどの成果物をつくっている最中に、子どもは自然とプログラミングの基礎的な知識を取得していきます。

プログラミングでは、変数や座標といった知識が欠かせませんが、自分で作りたいものを作るうちにこれらのルールを身に付けていけるのが、Scratchのすごいところです。

その経験は、いつか本格的なプログラミングをする時に役立つことでしょう。

オンラインコミュニティで他の人の作品を共有

Scratchでは、オンラインコミュニティで、世界中と繋がることができます。

他の人の作品を見たり、遊んだりできるのはもちろん、自分の作品を共有して見てもらうこともできると、やる気も湧いてきますね。

オンラインゲームスタジオなら、オンライン対戦も可能

オンラインゲームスタジオでは、世界中のユーザーとオンラインで対戦も可能です。

プログラミングで作られたゲームで世界中のユーザーと競う経験は、視野を広げるきっかけになるでしょう。

Scratchの使い方

Scratchをやり始める時は、動作環境た対応端末、そして軽く操作方法を知っておくとスムーズです。

動作環境

Scratchは特別なソフトやアプリをダウンロードしなくても、ブラウザ上で操作することができます。サポート環境が整っているブラウザは以下の4つ。

  • Chrome
  • Edge
  • Firefox
  • Safari

Internet Explorerはサポートされていない点に注意しましょう。

利用できる端末

2020年にバージョンが3.0がリリースされたことにより、パソコンだけでなくiPadなどのタブレットの端末でも使えるようになりました。

タブレットはiOSだけでなく、Android端末でも対応しています。

ただ、いずれにしてもスマートフォンの場合は、閲覧は可能ですが、編集はできません。

やり方

Scratch公式にアクセスして、「作ってみよう」を選ぶと、プログラミング画面が表示されます。

(引用:scratch公式)

最初はチュートリアルが表示され、動画を見ながらすぐに遊び始められるようになっています。

左のパーツから使いたいものを選び、中央のスペースにどんどんブロックを繋げていきましょう。

自分の思った通りにキャラクターが動かすことができると、どんどん面白くなっていきます。

後日編集したい時や、データを保存したい時、作ったデータをコミュニティで共有したい場合は、IDとパスワード、メールアドレスを設定して情報を登録しておくと良いでしょう。

Scratchを使って学べるプログラミング学習教室は?

プログラミングは小学校で必修化されたことで、習い事としてもかなり注目を浴びています。

なかでも全国のプログラミング教室で多く取り入れられているのが、Scratchを使ったプログラミング学習です。

Scratchを使って学べるコースのあるプログラミング教室をいくつかまとめたので、参考にしてください。

  • TECHACADEMYジュニア
  • Teck KIDS School
  • LITALICOワンダー
  • D-SCHOOL

TECHACADEMYジュニア

TECHACADEMYジュニアは、プログラミングを通じて、21世紀の新しい世界をより豊かに生きるために必要な力を育むことをビジョンとしている、ジュニア向けの実践的プログラミングスクールです。

スクール TECHACADEMYジュニア
授業 教室
オンライン
レベル 初級(小学3年以上推奨)
中級(小学4年から6年生推奨)
上級(小学校5年生以上推奨)
Scratchを使う
コース
月8,000円
「はじめてのScratchコース」
「Scratchマスターコース」
その他のコース 「プログラミング入門コース with マインクラフト」
「Webアプリコース」
「ゲームアプリコース」
「Pythonロボティクスコース」
教材 WEBテキスト
質問 対応あり
短期スクール あり
(Scratchコース/2日間12,000円)
無料体験 あり
(2時間オンラインでプログラミングや授業体験)

Webテキスト教材で理解を深め、分からないことがある場合は、先生やプログラマーのメンターに質問しながら自らのペースで学習を進めることができます。コースは初級・中級・上級です。

無料体験は、オンラインで2時間プログラミングを体験したり、授業を体験することもできます

公式:TECHACADEMYジュニア

Teck KIDS School

テクノロジーを武器として、自らのアイデアを実現し、社会に能動的に働きかける人を育むことをビジョンとしている小学生対象のプログラミング学習教室です。

スクール Teck KIDS School
教室 スキルの習得
プレゼンテーション
オンライン オンラインでの教材での学習
月3回コーチとの面談
チャットサポート
Scratchを使う
コース
月3回(1回 120分間、授業料 教材費:2,000 /月)
スクールの小学1年生対象「Entry Stage」
その他の
コース
継続学習コース
オンライン継続学習コース
質問 対応あり
短期スクール 対面(マインクラフト)
オンライン(マインクラフト)
無料体験 渋谷校のみあり
(80分体験、40分説明会)
対象:小学1年生から6年生

スクールと、オンラインのコースがあり、スクールではスキルの習得はもちろんのこと、その先を見据えてプレゼンを経験させるなど、自分のアイデアを人に伝える場面が多数用意されています。

オンラインでは、オンラインでの教材での学習と、月3回実施するコーチとの面談、チャットサポートを通じて、全国どこでも学ぶことができるのが特徴です。

Scratchを使用して学習できるコースは、スクールの小学1年生対象のEntry Stageで、ゲームを作成しながら学びます。

公式:Teck KIDS School

LITALICOワンダー

LITALICOワンダーは、プログラミングやロボット製作、デジタルファブリケーションなど、子どもが好きなものに夢中になる環境を整えています。

スクール LITALICOワンダー
授業 教室
オンライン
Scratchを使う
コース
ゲーム&アプリプログラミングコース(年長~高校生)
【教室】月額5,250円~(月8回×120分)
【オンライン】月額4,000円~(月8回×60分)
その他のコース 「ゲーム&アプリエキスパートコース」(小3から高校生)
「デジタルファブリケーションコース」(小1から高校生)
「ロボットクリエイトコース」(年長から小3年)
「ロボットテクニカルコース」(小3から高校生)
質問 対応あり
短期スクール 対面(マインクラフト)
オンライン(マインクラフト)
無料体験 教室(年長から高校生まで)
オンライン(小1から高校生まで)

Scratchを使用して学習するのはゲーム&アプリプログラミングコースで、対象学年は年長から高校生までです。

このコースはさらに、イラストを使って学ぶプログラミング言語「Viscuit」も学べます。

公式:LITALICOワンダー

D-SCHOOL

D-SCHOOLは、プログラミングと英語を同時に学べるコースもある、小・中学生向けのオンラインスクールです。

スクール D-SCHOOL
授業 オンライン
Scratchを使う
コース
【ゲーム制作コース】月額1,980円(60~90分)
「シューティングゲーム」
「ダンスゲーム」
その他のコース 「マイクラッチJrコース」
「マイクラッチコース」
「オンライン個別指導コース」
「英語&プログラミングコース」
「ロボットプログラミングコース」
質問 対応あり
短期スクール 対面(マインクラフト)
オンライン(マインクラフト)
無料体験 教室(年長から高校生まで)
オンライン(小1から高校生まで)

Scratchを使用して学習するのはゲーム制作コースの「シューティングゲーム」「ダンスゲーム」で、プログラミングの基礎を学習していくことができます。

公式:D-SCHOOL

Scratchを使ってプログラミング学習をしている人の口コミ・評判

Scratchを実際に使っているユーザーの口コミや評判を集めました。

自分でオリジナルのゲームを作って楽しんでいる!

絵や背景を挿入し、自分の思い描くゲームを作れるのがScratchの面白いところ。

何かおかしい支持があると一気にうまくいかなくなりますが、それを軌道修正するのがプログラミングの醍醐味ですね。

子どもなりにゲームのルールなどを設定して頑張って取り組んでいるのを見ると、親としても応援したくなりますね!

プログラミング教室だと好きにやれなくて堅苦しいことも…

プログラミング教室でScratchを使っている子が、家でやっているようにScratchをいじることができないことに堅苦しさを感じてしまうことも…。

自分でやり方を習得してしまうと、教室でゆっくり指導されるのが合わない可能性もあります。

ただ、Scratchのやり方を身に付けるのが目的ではなく、あくまでもScratchを通してプログラミングの論理や思考を習得することが目的なはず

自己流では分からなかったことを学べる場があるのは、悪いことではありません。

1+4=5も、2+3=5も同じ答えであるように、他の手段や方法で表現できないかといったことを吸収する場としてプログラミング教室を利用しててみるのも良さそうです。

まとめ|ネット環境があればまずは家庭でScratchを始めてみよう!

Scratchの概要や使い方、Scratchを使って学習できるコースのあるプログラミング教室について解説してきました。

Scratchのポイントを整理すると、次の通りです。

  • Scratchはネット環境さえあれば無料で始められるプログラミング
  • ビジュアルプログラミング言語だから子どもでも取り組みやすい
  • 自分でオリジナルのゲームやアニメーションを制作することができる
  • 作品はコミュニティで共有できる、他の作品で遊ぶこともできる
  • プログラミングの基礎知識を身に付けることができる
  • Scratchを使ったプログラミング教室のコースもある

プログラミング教室はロボットを中心に扱うコースや、マインクラフトを使うコースなど種類もさまざま。とりあえずプログラミング教室に通えば何とかなるというわけではありません。

パソコンやタブレットさえあれば、誰でも簡単に始められるので、まずは家庭でScratchに取り組んでみることをおすすめします。

そのうえでプログラミングにより興味をもつようなら、プログラミング教室に通わせてみると良いでしょう。

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