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習字を子どもに習わせるのは何歳から?幼児期から書道を始めるメリットやデメリットまとめ

習字を子どもに習わせるメリット・デメリット 知育お役立ち情報

習字は子どもの習い事として人気があります。

実際、厚生労働省発表の「第9回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)」(2019)によれば、小学校3年生の習い事をしている子どものうち、女の子は21.9%、男の子では12.9%が習字を選んでいるそうです。(硬筆を含む)

今回は、習字を始める年齢や、メリット・デメリットについて紹介します。

また、書道教室に通う時に必要な準備や費用についてもまとめたので、ぜひ参考にしてください。

子どもの習い事に習字って、どう?

子どもの習い事に習字を選ぶ人は多いようですが、その人気は昔から続いているものです。

まずはその人気ぶりや、習字を習い事に始めるタイミングについて見ていきましょう。

習字は親の世代も今も変わらず一定の人気がある習い事

習字は、親世代が子どもの頃から現在に渡るまで、長年人気の習い事です。

ベネッセが発表している「第5回学習基本調査報告書」(2015)によると、ここ30年の間、習字は一定以上の人気があることが分かります。

小学生の習い事

(引用:ベネッセ「学習基本調査報告書」)

2006年以降、英語の習い事が多くなってきたため、習字は3番目になりますが、それでも10%以上の割合を保っています。

小学生の習い事 女子

(引用:ベネッセ「学習基本調査報告書」)

また女子でも、1990年では40.5%と約半数近い割合で、音楽に続く2番目に多く選ばれた習い事でした。

2015年の統計では順位こそ4番目にはなっていますが、割合としては20.2%で、今でも人気の習い事です。

習字をやってこなかった身としては、学校で習字が上手な友達を見て「かっこいいなぁ。」と、いつも思っていましたね。

習字は何歳から始めるのがいい?

習字は「文字を書く」習い事のため、ある程度読み書きができるようになってからの方が良いでしょう。

そのため、小学校に上がるタイミングで始める人が多いです。

幼児期のうちに始める場合は、「硬筆」や「水書き(水書道)」「ペン字」などを勧められることがあります。

硬筆

硬筆とは、毛筆に対して、鉛筆など先の硬いペンを用いて行う書道のことです。

硬筆を始められる目安のひとつに、「クレヨンで絵が書ける」という基準を設けている教室もあります。

幼稚園や保育園でもお絵かきの時間があったり、文字にも興味を持ち出す4〜5歳くらいを目安と考えてよさそうですね。

水書き(水書道)

水書きとは、墨ではなく水を使った書道のことです。

墨を使わないので汚れることもなく、手軽にできるのが魅力。筆を持つことや書くことに慣れ、書道に興味を持ってもらうことを目的に、遊びの一環として取り入れている幼稚園もあります。

ただ、「文字をきれいに書く」ためにやらせたいのであれば、ある程度集中して文字を書けるようになる小学生以上から始めるのがいいでしょう。

ペン字

ペン字は最も手軽な書道のひとつです。

ペン字というと、大人の習い事としてのイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

ペン字教室では、ついてしまった癖を直しながら、きれいな文字を書けるようにしていきます。

そのため、子どものうちはまだ字を習ったばかりで、教科書のお手本を真似て書くことが多いうちはペン教室に通う必要はないという意見もあるようです。

もちろん子ども向けのペン字教室もたくさんありますので、癖がつく前にきれいな字が身に付くよう、ペン字教室で習うというのもいいでしょう。

子どもの習い事に習字を選ぶメリット

子どもの習い事に習字を選ぶメリット

子どもの習い事に習字を選ぶメリットについてまとめました。

  • 字形がきれいになる
  • 正しい書き順が身に付く
  • 礼儀や正しい姿勢が身に付く
  • 級や段などの目標に向けて努力する経験を得られる
  • 集中力がつく

一つずつ見ていきましょう。

字形がきれいになる

習字を習う一番のメリットは「字形がきれいになる」ということではないでしょうか。

大人になると、ご祝儀袋に名前を書いたり、年賀状に一言添えたり、筆ペンで文字を書く機会は意外と多いもの。

このような時にきれいに文字が書けるとかっこいいですし、送る相手により一層気持ちが伝わりますよね

逆に筆者は習字を習っていなかったので、自分の文字にコンプレックスがあり、特に筆ペンで文字を書くのは苦手です。書き上がった文字を見て気が滅入ることも…。

子どもが大人になって振り返ってみると、習字をやっていた方がよかったという気持ちになってくれるはずです。

正しい書き順が身に付く

習字では文字をきれいに書くことが重要なため、書き順を守ることが大切です。

繰り返し練習するうちに正しい書き順が身につきます

正しい書き順で文字が書けると、文字の形を整えやすく、自然な流れで書けるので運筆の無駄もありません。

学校のテストで漢字の書き順が出題されることもあるので、正しい書き順が身についているといい事ばかりですね

礼儀や正しい姿勢が身に付く

書道教室では、筆を持って書き始めるよりも前に、まず正しい姿勢で座ることから始まります。

正しい姿勢を取る事で安定し、文字を美しく書けるからです。

習字をしている間は正しい姿勢をキープするように意識するため、これが繰り返される事で自然とよい姿勢が保てるようになります。

また、書道教室では礼儀についても学ぶことができます。

挨拶はもちろん、習字は日本の伝統的な文化でもあるため日本らしい作法なども身につけることができるでしょう。

級や段などの目標に向けて努力する経験を得られる

書道の世界には「級位」「段位」というものがあり、書道の腕を表しています。

大人と子ども、また各書道団体や教室により独自に級段位が設定されているため、「1級」と言ってもレベルは様々です。

ですが、級や段が設定されていることで明確な目標が持て、習字を通して目標に向けて努力をするという経験ができます

それに「友達のは○段だから、自分ももっと頑張ろう!」といったように、友達同士でいい刺激をもらうこともできそうです。

集中力がつく

習字は、心を落ち着かせて丁寧に文字を書いていきます。

特に小学生くらいまでの書道教室では、お手本を「真似る」ということが重要です。

お手本をよく観察し、「とめ」「はね」「はらい」など、自分の中でバランスをとりながら文字を書いていきますが、この作業はかなりの集中力が必要になります。

頭を空っぽにしてひたすら書道と向き合う、これを繰り返していく事で集中力が身につくでしょう。

習字で身についた集中力は、勉強はもちろん、スポーツや趣味、大人になって社会に出てからも役立ちます。

子どもの習い事に習字を選ぶデメリットや注意点

習字を選ぶデメリットや注意点

反対に、子どもの習い事に習字を選ぶデメリットや注意点についてまとめました。

  • 幼い時は汚れの処理が大変
  • 習字を習ったからと言って必ずしも字がきれいになるわけではない
  • いい筆やいい紙を揃えるとやたらお金が掛かる
  • 自宅からの距離よりも実力のある教室や指導者で選ばないと損

順番に確認していきましょう。

幼い時は汚れの処理が大変

習字を習う時に最も気になるのは、墨の汚れではないでしょうか。

気をつけていても、特に最初の頃は思わぬ汚れがついてしまうものです。

墨の汚れは一度乾いてしまうと完全に落としきるのは難しく、クリーニングに出してもきれいにならない場合もあります。

ただ、「水書き(水書道)」で使われるような服を汚さない教材もあるので、心配な人は書道教室の先生に確認してみると安心ですね。

習字を習ったからと言って必ずしも字がきれいになるわけではない

きれいな文字は一朝一夕で身に付くものではありません。

習字を習ったといっても、短期間で習字をやめてしまった場合、効果は見込めないでしょう。

また、上達することなくだらだら通っていても結局は身につきません。大切なのは子ども本人のやる気です。

モチベーションが維持できるよう、先生との相性を見てあげたり、親がサポートしてあげることも必要です。

いい筆やいい紙を揃えるとやたらお金が掛かる

サッカーや野球など、道具やユニフォームなどを揃えないといけない習い事に比べると、あまり費用を掛けずに始められる習い事です。

しかし、筆や紙を良い物で揃えようとすると、それなりにお金が掛かるもの。

こだわりだすと、いくらお金があっても足りなくなってしまうので、ある程度割り切る気持ちも大切です。

ことわざで「弘法筆を選ばず」や、逆の意味で「良工は先ずその刀を利くす、能書は必ず好筆を用う」がありますが、子どものうちはまず道具よりも練習が必要ですね。

自宅からの距離よりも実力のある教室や指導者で選ばないと損

自宅から近い書道教室は通うのには便利ですが、指導者次第で子どもの実力も変わってきます

実力を伴わない先生の元では、せっかく通わせても子どもは成長することができません。

地元の書道教室を探す場合は、口コミや評判などをある程度情報収集するようにしましょう。

書道教室に通う時に掛かる費用や準備

それでは、書道教室に通う時に掛かる費用や、準備について確認していきましょう。

準備物

習字を始める時に必要なものは、大まかに以下の6点です。

  • 墨汁
  • 文鎮
  • 半紙

これらを揃えるにはおおよそ5,000〜10,000円程度掛かります。

また、半紙や墨汁は消耗品のため、その都度買い足す必要があります。

月謝

子どもの書道教室では、月謝が5,000円前後というところが多いようです。

その他にも入会金が5,000円程度かかる場合があります。

例えば、書峰社書道の子ども向け教室における月謝は、以下の通りです。

参考:書峰社書道公式

【年少・年中・年長対象】

(税込価格)

コース かきかた かきかた・
水書き習字
入会金 3,300円 3,300円
月会費 1,320円 1,540円
月教材費 770円 1,400円
時間 週1回×30分 週1回×60分

【小学生・中学生対象】

(税込価格)

コース ペン習字・ふで習字
入会金 3,300円
月会費 3,300円
月教材費 2,090円
時間 週1回×90分

まとめ|幼児期から習字を始めるなら内容や先生との相性で選んで

幼児期から習字を始めるなら水書きと先生の相性で教室探しを

子どもが習字を習うメリットやデメリット、幼児期からでも始められる書道の種類について紹介してきました。

本記事のポイントを整理すると、次の通りです。

  • 習字は幼児期からでも始められる
  • 墨の汚れが心配なら水書きや硬筆から開始
  • 習字を始めると字形や姿勢がきれいになる
  • サッカーや野球に比べると低予算で始められる
  • 短期間で成果は得られにくい

習字は昔から人気のある習い事です。

自分がやっていたからやらせてあげたいという人もいるでしょうし、自分が習字を習えなかったから子どもにはぜひやってほしいという人もいます。

地域にある昔ながらの書道教室も多いので、興味があれば何度か通ってみるのも一つですが、指導する先生との相性もあります。子どもがやりたがれば、他の教室も探して続けてみると良いでしょう。

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