メソッド・教育法

ヨコミネ式は3つの力と4つのスイッチで子どもの才能を引き出す教育法!メリットやデメリット、幼稚園や保育園の取り組み、教材も紹介

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幼児期の大切な時期を過ごす保育施設はたくさんありますが、それぞれ教育方針も違い、どこにお子さんを入れたらいいのか悩みますよね。

モンテッソーリ教育やシュタイナー教育など、今や調べればいくらでも教育法と呼ばれるものが出てきます。

そんな数ある教育法には、日本で生まれたものがあることをご存知でしょうか。

今回取り上げる「ヨコミネ式」は、ユニークなカリキュラムがテレビなどに取り上げられたことで全国的に注目を浴び、導入する園や入園希望者が続出している教育法です。

ヨコミネ式の概要や、メリット・デメリットについて詳しく紹介します。

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ヨコミネ式とは?

まず最初に、ヨコミネ式とはどのような教育法なのかを簡単に確認していきましょう。

提唱者は横峯吉文氏で、鹿児島県志布志市に3つの保育園を設立し、太陽の子山学校演習場と太陽の子児童館の理事長にも就任しています。また、プロゴルファー横峯さくらさんの伯父です。

その横峯氏が読売新聞の記事で、ヨコミネ式について次のように述べています。

その教育とはずばり「押し付けない教育」です。これが「ヨコミネ式教育」の真髄です。「すべての子どもが天才である。ダメな子なんて一人もいない。」というのがヨコミネ式教育」の理念です。

(引用:ヨコミネ式オフィシャルサイトより)

つまり、ヨコミネ式とは天才で無限の可能性を持っている全ての子どもの可能性を最大限に引き出すための方法であることが分かりますね。

自立のために必要な3つの力「学ぶ力」「体の力」「心の力」

ヨコミネ式では、「学ぶ力」「体の力」「心の力」という3つの力が自立のために重要なんだそうです。

先ほどと同じインタビューの中で、それぞれの力がどのような意味かは、横峯氏が説明しています。

心の力は心身共に強くする力、学ぶ力は自ら問題を解決していう力であり、体の力は何にでも挑戦できる身体能力を持つとともに、何をするかで子どもの才能を引き出す力です。

(引用:ヨコミネ式オフィシャルサイトより)

そして、この3つの力をバランスよく実践することで、子どもたちはそろばんや逆立ち、暗算などがどんどんとできるようになるとのことでした。

子どもは「4つのスイッチ」を入れてあげれば成長する

さらに、横峯氏は子どものやる気を引き出すために、4つのスイッチを押すことが大事だと提唱しています。4つのスイッチとはどのようなものでしょうか。

【スイッチ1】子どもは競争したがる

かけっこの順番を競ったり、跳び箱の段の高さを競ったりして、子どもはちょっとしたことでも競争をして楽しむ天才ですよね。

あの子よりも速く走りたい、高く跳びたいといういい意味での競争は子どもの意欲をかき立てるというわけです。

【スイッチ2】子どもは真似をしたがる

子どもは真似の天才です。できるかも、やってみたいという思いから、あらゆることを覚えていきます

あんなふうに上手にピアニカを弾きたい、綺麗に歌を歌いたいと、お手本となる子を注意深く観察することで、子どもの向上心が養われます。

【スイッチ3】子どもはちょっとだけ難しいことをしたがる

子どもはできそうもない「難しいこと」をやらせても、やりたがりません。

反対に「簡単なこと」も物足りなくて飽きやすい性質ですよね。

一人ひとりの子どもに合わせた「ちょっとだけ難しいこと」を取り組ませることが、子どもが一番楽しく取り組めることになります。

【スイッチ4】子どもは認められたがる

子どもは認められると、嬉しくてやる気が出ます

できることを一つ一つ増やしてあげて認めることで、達成感と向上心が生まれるからです。

認められると嬉しい、もっと認められたいという向上心が芽生え、何に対しても自然と努力できるようになります。

確かに、これら4つのスイッチがあれば、子どものやる気を上げたり、動機付けをしたりすることができるような気もしますし、子どもの成長に繋がる大切な要素であることがよく分かりますね。

子どもには「才能開花の法則」がある

ヨコミネ式が大切にしている考え方にはさらにもう一つ「才能開花の法則」というものがあります。

子どもの才能を最大限に引き出すには5段階の法則があるというものです。

  1. できることはおもしろい
  2. おもしろいから練習する
  3. 練習すると上手になる
  4. 上手になると楽しい
  5. 次の段階に行きたくなる

頑張った結果、何かできると面白くなりますよね。

子どもはその達成感を味わいたくて、また練習します。最初はうまくいかないことも少なくありませんが、練習すると上手になります。

上手になると楽しいし、次のレベルにチャレンジしていくことでしょう。

横峯氏は、この5段階の繰り返しを10年続ければ、誰でも一流になれると説明しています。

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ヨコミネ式のメリット

ヨコミネ式教育法を受けるメリットについてまとめました。

  • プログラムの積み重ねによって運動能力が高くなる
  • 人間関係の問題解決を経験しやすい

一つずつ見ていきましょう。

プログラムの積み重ねによって運動能力が高くなる

テレビなどでヨコミネ式が特集されると、子どもたちが一斉に逆立ちや側転をしている映像が流れることがありますが、もちろん最初から、逆立ちや側転ができる子はいません。

毎日の体操の時間の中で、できる子を見て自分もやりたいと思うようになり、それを自分で工夫して真似することによってできるようになっているのです。

ヨコミネ式には「プログラム」と呼ばれる活動があり、跳び箱やマラソン、レスリングなどに日々取り組むことで、運動能力が高い子どもに育ちます。

実際に、ヨコミネ式教育を受けた子どもの中には、女子フィギュアの紀平梨花選手など一流のアスリートとして、世界で活躍をしている選手も多いんだとか。

人間関係の問題解決を経験しやすい

子ども同士で喧嘩をすると、一般的な教育現場や家庭では、すぐに「どうしたの、喧嘩しちゃだめでしょう、一緒に解決しましょう。」と、先生や親が介入することが多いのではないでしょうか。

横峯氏は、子どもが自分達で問題を解決しようとする力を養う機会を、大人が奪ってしまっていると考えているそうです。

確かに私たちが日々実感しているように、大人になっても、人間同士のトラブルはつきまとうもの

その時に自分の力で解決できるように、ヨコミネ式では人間関係での苦労をあえて子ども達にさせて、自分たちで解決させたり工夫させる機会を与えたりするような指導がなされています。

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ヨコミネ式のデメリット

次に、ヨコミネ式のデメリットについてまとめました。

  • 子どもが自由に遊ぶ時間が少ない
  • 保育園や幼稚園が合わないと感じることも

一つずつ見ていきましょう。

子どもが自由に遊ぶ時間が少ない

横峯氏は、2017年6月に高崎にある認定こども園である、こだま幼稚園つくしの会主催の講演会で自宅での学習について次のように述べています。

できる子とできない子の差はあるが、できない子は時間が必要なだけ。時間をかけてやれば出来るようになる。できる子は、やるべきことをやっているからできる。

できない子は、これまでやってなかった時間をかければ必ず追いつく。学校の授業だけで間に合わなかったら、家庭学習に時間をかければいいの。勉強前に運動をすると、なお効率が上がる。

足トレがお勧め。小学生なら1分間に100回できる。1日3回。朝・学校から帰って・宅習前と毎日3年間続けたら、足がめちゃめちゃ速くなる。怪我もしなくなる。これを続けていたら壁逆立ちも全員できるようになる。

(引用:学校法人北村学園 こだま幼稚園 公式より)

つまり、勉強や運動能力の才能を伸ばすために、できない子は家庭でも時間をかけてやるべきだということです。

ヨコミネ式の保育園や幼稚園は、歌や本、体育などとにかくプログラム尽くめ。

園にいる間の自由時間が少ないうえで、家に帰ってきてからも取り組んでほしいというのがヨコミネ式の指導です。

体力や運動能力のつくヨコミネ式だとしても、子どもの体力には限界があります。

家に帰っても、できないことをできるようになるための練習が続くと、自由時間どころか睡眠の時間まで疎かになりかねません

子どもに疲れが見えてきたら、家での指導は少し控えるなど親としてどの立場で指導してやるべきか悩ましくなりますね…。

保育園や幼稚園が合わないと感じることも

全ての子どもがヨコミネ式教育法に合うとは限りません。

どんなに頑張っても、運動が苦手でなかなか上達せず、体を動かす時間を苦痛だと思う子はいます

そうなると、競争心が生まれにくく、自分は皆よりできないと劣等感を持ってしまう可能性もあるでしょう。

また、ヨコミネ式の指導と家庭の指導が一致していない場合、子どもがどちらの立場を信じていくべきか困ってしまうことがあります。

例えば、「負けたっていいじゃない、あなたは十分がんばっているんだから。」といったものです。

ヨコミネ式の園では、「友達に負けるな!できるまでがんばれ!」と言われていそうですよね。

親の子を思うがためのフォローの言葉でも、子どもは先生からかけられる言葉との違いに戸惑い、保育園や幼稚園が合わないと感じてしまうこともあるかもしれません。

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ヨコミネ式の具体例

最後は、ヨコミネ式を導入いている幼稚園や保育園の取り組み、家庭でヨコミネ式を取り組む方法について見ていきましょう。

ヨコミネ式を導入している幼稚園・保育園

ヨコミネ式を、園の教育法として導入している幼稚園と保育園を、一つずつ紹介します。

登別立正学園(幼稚園)

登別立正学園は、ヨコミネ式の他にも、サイバードリーム(英語教育)、論語などの教育に取り組んでいる幼稚園です。200名以上の子どもたちが日々学んでいます。

登別立正学園で行われているヨコミネ式の活動は次の通りです。

活動 内容
本が大好きな子になる ・卒業までに1,500冊の本を読む
・音読と黙読で読解力と想像力を養う
学習が大好きな子になる ・読み・書き・そろばん
・自主的に学習する姿勢を身に付ける
歌が大好きな子になる ・毎日ボイストレーニング
・歌うことの楽しさを覚えさせる
体育が得意な子になる ・卒園までに全員が逆立ちできる
・跳び箱を8段まで跳べるようにする
・レスリング

参考:登別立正学園公式サイト

私立保育園キッズナーサリー

私立保育園キッズナーサリーは、関東地方を中心に8園ある保育園です。

ヨコミネ式の体操教室や知育教室、そろばんの他に、ECC英会話やスイミングスクール、書道教室、ダンス教室、チアダンス教室などのお稽古カリキュラムがあります。

ヨコミネ式の活動とその内容は次の通りです。

活動 内容
体操(ヨコミネ式体操) ・ストレッチで体の柔軟性を上げる
・運動神経をバランスよく養う
プール教室 ・全身運動で丈夫な体をつくる
・姿勢が良くなる
知育教室 ・ヨコミネ式の教材やカードを使う
・想像力を高める

ヨコミネ式に則り、「4つのスイッチ」や「才能開花の法則」を重視しています。

参考:私立保育園キッズナーサリー公式

教材やドリルなど家庭で取り組めるヨコミネ式

ヨコミネ式では家庭でも学べるDVDが販売されているため、近くにヨコミネ式の園がなくても、家庭でヨコミネ式を取り入れることは可能です。

海外への発送も対応してくれるので、海外に住んでいて日本語から遠ざかってしまう子どもの教育にも使えます。

保護者用にも、ヨコミネ式の真髄である「4つのスイッチ」などの詳しい書籍や、天才を育てるために知っておくべき内容が書かれている本が多く販売されていますので、参考にされてみてはいかがでしょうか。

参考:ヨコミネ式教育法 関連書籍・DVD

ヨコミネ式を取り入れた学習教室

ヨコミネ式を取り入れた学習教室も人気です。保育園や幼稚園は「みんな一緒に」という意識が強いことがありますよね。

しかし、ヨコミネ式の学習教室は「競い合う」ことを大切にしています。

ヨコミネ式を取り入れた学習教室では、体操や、姿勢よく立ちながらの暗唱など、園でも行われていえる指導法を交えながら、子どもの能力を最大限に引き出し、一流を育てる指導を行っているそうです。

ヨコミネ式は子どものやる気を高めて才能を引き出す教育法

ヨコミネ式の教育法について紹介してきました。

ヨコミネ式を取り入れた保育園や幼稚園に通った子どもは、卒園までに逆立ちなどができるように徹底して日々の指導が行われます。

確かにヨコミネ式は、友達と切磋琢磨し、友達に負けないという向上心を育むことのできる教育法と言えるでしょう。

一方で、その徹底ぶりが合わない保護者や子どもも一定数いるものです。

ヨコミネ式で悪い評判を聞くこともありますが、まずは自分の目で最寄りの園の取り組みや子どもたちの様子を確かめてみることが大切なのかもしれません。

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